
俺がワキガに気づいたのはいつごろだっただろう。
物心ついたときから、周囲を困らせていた。その困らせた原因がまさか自分のことだとは思わなかったよ、おっかさん。。
親切な人から臭ってることを聞いたときの衝撃は忘れられないぜ。
周囲の冷たい視線が俺のハートを突き刺したんだ。

なんで、ワキガに生んでくれたんだよ、おっかさん!?
でもおっかさんはワキガじゃないよね?
じゃあ、おっとうがワキガなのかい?俺が小さい頃生き別れたんだか、死に別れたんだか不明のおっとうがワキガなんだね!
ワキガは遺伝だろ、おっかさん??
この記事のポイント(もくじ)
ワキガは遺伝なの?

神様がいるのなら是非とも聞いてみたい。
なぜ自分はワキガの人生を歩まなければならないのかと。
俺は父ちゃんと母ちゃんの愛の結晶としてこの世に送り出された尊い存在のはずだ。
両親ともワキガだったと聞かされてたけど。
おっかさんはワキガじゃない。そばにいればわかる全然臭わないからね。
神様、父親がワキガだからですか?
俺は、両親の血をしっかり受け継いだワキガのサラブレッドってことですか?
こんな問いかけを毎日していた。
両親を恨んだこともあった。ごめんね、父ちゃん母ちゃん。
でも周囲の冷たい視線に耐えられなかったんだ。
俺を気遣って何も言わずに離れていくやつもいた。
俺は誰にも理解されず孤独感に押しつぶされていた。
ワキガのニオイで悩み、挫折の繰り返し
可愛い子とブサイクな子がいたら、どっちを可愛がるだろう?
人は自然と可愛い子に飴をあげたりするんだ。
俺は可愛くもなければ勉強もできないし、一生懸命甘えたところで
周囲を困らせる強烈な臭いを放つもんだからどうしようもない。
小学生の頃からいじめられ、社会人になってもいじめは続いた。
両親だけはそんな俺に愛情を注いでくれた。
そのお陰で立ち上がることができた。
俺は愛されるために生まれてきたんだって。
両親の愛が俺の頑なな心をほぐしてくれたんだ。
俺はワキガと戦うために鞘腫ケアを試してみたけど、うまくいかなかった。
最終的に手術といわれても、怖くて決断できなかった。

手術はリスクがつきものだからね。
ワキガのせいで彼女ができない!
彼女無い歴=生きてる時間
もう男も女も寄り付かなくなって孤独に慣れてしまったよ、おっかさん。
彼女なんていなくてもいいと思ったし。
両親は哀れな目で俺を心配してくれたが、俺は本気でワキガとお付き合いしながら人生を過ごそうって思ってた。
そんな時、イタイ俺を救いの道に導いてくれる救世主が現れたんだ。

彼女は冴子といってね。
俺は彼女なんていなくてもいいと思ってたけど、彼女ができて卑屈な気持ちはあっという間に覆り喜びに変わったのさ。
彼女は今まで見たことのない人格者だった。
なぜなら、俺のワキガを受け入れてくれたんだぜ!?
両親以外に誰一人受け入れられなかった臭いなのに、彼女はウェルカムだった。
やっとできた彼女がワキガ!?
俺は冴子と何度も幸せなデートを重ねた。
この上ない喜びと嬉しさで神様に感謝した。
しかし、ある日冴子から衝撃の告白をされたんだ。
「私もワキガよ。」
これにはホントに驚いたw(*゚o゚*)w
はじめは俺のワキガを気遣っていってくれたんだと思った。
なぜなら、冴子は臭わなかったんだ。
俺のワキガ人生の中で臭わなかったやつはいなかったし、アイツをやっつける撃退方法が見つからなかったからだ。
俺の動揺をよそに、冴子は優しくクリアネオを紹介してくれた。
これを使えば、臭いを抑えられると詳しく説明してくれた。
俺はホントに彼女と神様に感謝した。

<ワキガは遺伝だよ。おっかさん/まとめ>
冴子から紹介してもらったクリアネオを使ってみた。
手術しなくても良いことを実感できるものだった。
俺の今までの苦労は一体なんだったのか、思い出すとやるせない気持ちになるが、冴子のお陰で長年連れ添ったワキガとおさらばできそうだ。
両親もこれには驚いた。彼女なんてご縁があるわけがないと思ってた俺だが、人生の転帰が訪れた。

やっぱり神様は公平な方だ。
俺の今までの苦労はすべて癒された。
冴子と俺はワキガカップルとしてこれからの人生を共に過ごす約束をした。